2015/03/07
伊藤 稔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 記念すべき第1回のコラムは、伊藤理事長からお贈りします。

 伊藤理事長は、お住まいのマンション(217世帯)で、仲間の皆さんと一緒に、ペットクラブ設立活動に参画、「ペットマナー向上の会」を立ち上げられました(H18.7)。
以来一貫して役員として尽力、現在同会長のお立場にあります。この間、江戸川区ペットクラブ連絡会にも参加(現在同会副会長)されて地域活動に力を注がれ、また新たに、NPO設立の労も取られ、今日、理事長として指導に当っておられます。二人のお孫さんと仲の良い好好爺でもあられます。
 身近なマンションでのペット生活を語って頂きました。


「マナー向上の会」のポスターの前で

2015.09
江戸川区ペット(犬・猫)の愛護と地域共生を進める会
理事長 伊藤 稔

このNPOでは、簡単に言えば、「犬や猫と人とが仲良く暮らせる住環境を作りたい」ただそれだけです。

私の住むマンションが30年前に建てられた時の入居のしおりには「犬・猫・猿・鳩などの飼育は他の住居者の迷惑になる事が多いためご遠慮ください」と書かれているだけで、「禁止」とは書かれていませんでした。

何年か経つうちに、ポツリポツリと犬や猫を飼う人たちが現れました。

私自身も、「迷惑にならないように飼えばいいだろう」とマルチーズを飼い始めました。

そのうち、「ペット問題を考える会」(禁止にしようという趣旨)が発足し、活動を始めました。

はじめは、「飼っているものは仕方が無い、殺処分しなさい」とも言えないので「一代限りは認めるが、死んだら次は認めない」と総会で決まりました。

しかし、「私だって飼いたい」という人たちから、「何故飼ってはいけないの?迷惑にならないように飼えばいいではないか」という声も上がり、「きちっとしたルールを作り、適正に飼うので認めてほしい」と理事会に申請、管理組合の「総会により正式に承認」され、晴れて犬猫の飼育が認められました。

会則では、「犬猫の飼育者は必ず届けなければならない」とか使用細則では、「室内で飼育し、専有部以外では抱きかかえなければならない」等々細かく決められています。

これにより、「飼いたい人の権利」は勿論、「飼いたくない人の権利」も守られていると考えています。

大勢の人が住む集合住宅ではいろいろな考えの人たちがいます。

気持ちよく住むための規則は必要ですが、自分以外の人の気持ちをどれだけ許容するかだと思います。

「規則があるから禁止」というのではなく、納得がいかなければ規則の変更も考えていいと思います。

また、時代や年齢とともに環境や人の考えも変わって来ます。
小さい子供達の遊ぶ声を「騒音」と思う人、「犬や猫は嫌いだ」と思う人、様々です。
私が小さい頃は、「のら犬」や「のら猫」は当たり前のようにいました。
しかし、最近の都会では少なくなっています。

どんな犬や猫でも命ある生き物、寒さに震え、飢えに苦しむ姿はあまり見たくはありません。
「飼っている猫」が何匹も子どもを産んでしまい、飼えなくなって捨ててしまう人もいます。
そうかと言って、「殺処分」というのではあまりに人間の身勝手ではないでしょうか。
私たちのNPOでは、そういう猫達が増えないよう、不妊去勢手術をし、決められた場所で餌をあげ少しでも「犬や猫、人にとってもよい環境」を作るために活動をしています。

皆さまのご理解、ご支援をお願いいたします。




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